錦秋の会津高原で第24回囲碁合宿が開催されました。

日  時 : 2017年11月4日~7日
場  所 : 会津高原ペンション・エンドレス
参加者 : 齋藤、吉沢、山口、渋澤、中村、古山、峰崎、石(S36)、吉田、早川、宮崎(S43)、徳永、綾部、檀上の総勢14名

11月4日(土)

早出組(4日出発)(齋藤、石、中村、古山、宮崎)は9:30に南浦和駅に集合し出迎えの早川車に同乗し出発。東北道経由会津高原へ向かう。
途中、ランチを食するため千本松牧場に立ち寄り、ジンギスカン料理に舌鼓と思いきや、連休中日とあって駐車場も食堂も全て超満員!ジンギスカンは諦めて塩原方面に向かう。
新築風のそば屋が目に入った。空腹のせいか、直ちに昼食はそこにしようと即決!良い具合に新そばの季節なので、当然誰もが新そばを注文する物と思いきや、石さんが真っ先に「味噌カツ!!」と注文。誰もが僕も、僕も、と結局全員味噌カツを注文。その際、最初に味噌カツを注文した石さんに向かって、「もしも不味くて外れだったら石さんのせいですからね!」と全員の視線が石さんに!自己責任で注文しておきながら、マズかったら他人のせいにしてしまう何とも身勝手な爺様集団だ!
それに、この歳になったら新そばを注文するのが普通なのに、全員がカツ丼とは如何にも元気な爺様達だ!
いざ味噌カツが出て来て口にしてみたら、とても美味かったので「当たりー!石さん良かったですね!」と皆大満足。
その後塩原温泉経由一路南会津へ。
ペンション・エンドレスに到着したのは15時過ぎ(途中東北道で事故渋滞に巻き込まれたのでかなり遅れた)。
ここまで来るとさすがに山々は息を飲むばかりの見事な紅葉!さすが海抜900Mの高原の宿だ。
チェックインして各人割り当てられた部屋に荷物を置く間も惜しんで、早々と錦秋の宿にパチンパチンと心地良い石の音が響き渡る。これぞ囲碁合宿の醍醐味だ。
17時過ぎに、遠路遙々札幌から峰崎君が会津高原駅に到着。早川が駅で出迎えて宿へ。
夕食前に一息つく間も惜しんで峰崎君が参戦。
誰も黙々と対局に熱中。
19時には何時もながらのペンション・エンドレスの美味い食事と酒に舌鼓。それまで言葉すら聞こえなかった食堂(兼囲碁室)がワイワイがやがや一挙に賑やかになった。
ワインや会津の銘酒の数々を味わいながら、皆さんすっかり上機嫌に!
食事が済むや否や早速対局。
ともかく帰ることを気にせず好きなだけ碁が打てると言う何とも贅沢な一時。
10時過ぎてからは入浴、就寝等、各自自由行動。

11月5日(日)

翌2日目は朝食前に朝風呂に入る者、紅葉に囲まれた道を散歩する者、起床するなり対局する者等、まちまちに好みに応じて行動。
8時30分から朝食。食堂の回りは大きなガラス越しに錦秋の林や山々が実に美しい。
外の気温は既にマイナス。地面は霜でまっ白。この様な環境での朝食はこれまた、本当に美味い。
朝食後は時間を惜しんで、早速対局開始。
この日は12時5分に第二陣6名(徳永、綾部、山口、檀上、吉沢、渋澤)が到着予定であったので、11時半まで時間を惜しんで対局。その後、8人全員で会津高原尾瀬口駅に到着した6名を出迎え、駅前の「ふるさと食堂」で大昼食会。
13時にはペンションオーナー車と早川車の2台に分乗して一路宿へ。
宿に着くなり誰も例外なく休む間も惜しんで、14名で対局開始。やはりこれだけ皆が揃うとこれまで以上に熱が入る。
窓の外は日一日と進む見事な紅葉。その美しさにため息つきながらパチンパチンと対局が進んで行く。そして、壁に張り出された各自の勝敗表に○×が書き込まれ始めると、いよいよ対局に熱が入り皆集中して無駄口を聞く者は居なくなった。
夕食時間まで、皆さんそのまま脇目も振らず対局に集中するも、時折「しまった!」とか、「うーん」とかの声が。
午後7時になると夕食のため一時中断。
ビールや、ワインや、会津の銘酒に舌鼓。
どういう訳か、日本酒を口にする時だけは猪口を口持って行くのではなく、口をお猪口にもって行く姿は滑稽だ。
食事が出てくると今度は「美味い、美味い」を連呼。毎度の事ながら確かにここの食事は実に美味い。玉に瑕は、我々年寄りには少々量が多すぎる。それでも美味いからつい食べきってしまう。
1時間半位で大体の酒宴は終了し、また碁盤に戻り対局。勿論、もっと飲みたい人はゆっくり飲んでいる。
大体10:30位には終了するが、白熱戦を繰り広げている人、或いはリベンジに燃える人は深夜まで打ち続ける人達もいる。
誰も家に帰る心配をする必要の無いのが合宿の楽しさ、素晴らしさ、醍醐味だ!
風呂は24時間何時でも入れるので、各自好みに応じて入浴して適宜頭を休めながら囲碁に集中している。

11月6日(月)

この日は吉田君が東京で人工透析を受けるため、会津高原駅5:50発の一番電車に乗らねばならず、目覚ましを4:30にセットして5:00には宿を出発の予定。
吉田君の朝食は宿の女将が愛情を込めておにぎりを握ってお茶と一緒に持たせてくれた。
しかし、いざ出発となって車に乗ると何と、フロントガラスが全面凍結してしまっていて、前が全く見えない事態に。絶対にこの電車を逃すわけには行かないので流石に焦った!エンジンをブンブン吹かしてしたから3分の1位見える所まで溶かして発車。暗闇の山道をかなり飛ばして下って行きギリギリ一番電車に間に合わすことが出来た!
駅で吉田君を見送ってから帰りは余裕を持って宿に戻れた。
6時半前に宿に戻ると既に何人かは対局していた。
この日は合宿中日なので、頭を休めるため、朝食後は、ゴルフ組、自然散策組、温泉組等に分かれて行動。
ゴルフ組は檀上君、峰崎君、吉沢君の3名。
9:30のスタートに間に合わせて紅葉まっただ中の会津高原たかつえカントリークラブ(宿から車で2分)に向かった。
一方、渋澤君は家庭の事情で昼前には帰郷せねばならなかったので、駅までは宿のオーナーに送って貰うことにして、他の9名は渋澤君を宿で見送った後、昼食のため前沢集落(曲り家)に移動して舘岩川沿いのそば屋で新そばを食する事となった。大きな窓の外はこれまた見事な紅葉、下を見れば舘岩川の清流が実に美しい。
ソバは勿論新そばだが、冷たいソバ、暖かいソバ、ソースカツ丼、「ばんでい餅」セットを注文する人等、食事に関しては皆さんまちまち。
昼食を取った後、そのまま古町温泉に。
この温泉の源泉は透き通っているが空気に触れた途端、鉄分が酸化して、真っ赤な湯に変化する。源泉は46~47度Cと相当に熱いが、湯船が二つの岩風呂に分かれていて下流の湯船が41~42度C位で丁度良い温度。この熱い方の風呂には早川だけが平然と入っていたので、仲間は勿論のこと、地元の人も呆れて見ていた。
野天風呂なので晴れ渡った空が実に気持ち良く爽快。そしてこの真っ赤な湯が如何にも身体に効きそうで、身体の芯まで温まった。
その後、迂回して田島にある会津酒造に立ち寄り、利き酒だけはさせて貰ったが誰も酒は買わず失礼した。更に途中りんご園に立ち寄り、もぎたてのリンゴをかじらせて貰い、ここでは何名かが新鮮リンゴを購入した。寄り道はそこまでとして、3時半過ぎには宿に戻って直ちにく対局開始。
暫くしてゴルフ組も戻り12名で6時半の夕食まで熱戦を繰り広げた。
夕食時間は酒盛りで一挙に賑やかに!ビールから始まりワイン、焼酎、会津銘酒の日本酒と次々空けていった!
それまで、深刻な顔をして盤面を睨み続けていた顔が一挙に崩れてワイワイ、がやがや。
酒が回るにつれて、囲碁の話は勿論のこと、政治や財政の話まで広がりを見せていた。
いつもの事ながら和気藹々と何とも楽しい酒宴となった。
それでも、8時過ぎになると打ち掛けとなっていた者達は碁盤に戻り、対局開始。
9時には疲れ果てて部屋に戻って就寝する者がいれば、一方12時過ぎまで打ち続ける者もいて、如何にも自由な合宿風景。

11月7日(火)

最終日はやはり8時の朝食までは、追い込みをかける様に各自対局に励み、朝食後は帰り支度を済ませて11時の表彰式まで最後の対決。
今合宿の成績はAクラスでは山口さんが11勝1敗で優勝。Bクラスでは初参加の宮崎さんが20勝3敗で優勝。
最多対局者は古山さんで25局、2番目が早川さんで24局でした。
12時から来たときと同じの会津高原駅前のふるさと食堂で昼食会。
山口さんがエンドレスから提供された優勝の賞品の会津の銘酒を供出し最後の酒宴。
13時には電車組と車組に分かれて帰路に着いた。
今回も何時もと変わらず、誰もが囲碁に、ゴルフに、温泉に、新そばに、美味い料理に、素晴しい紅葉に大満足の囲碁合宿であった。

早川記