日時: 平成31年3月26日(火)
場所: 秩父(埼玉県)
参加者: 北村、月崎、福島、大津、龍野、八木、齋藤、伊東、原、濱野、津田(以上11名)

今年で「秩父観音霊場34箇所巡拝の旅」企画も5年目を迎えた。最近は紅葉の季節の10月・11月を選んできたが、今年は早春を楽しもうということで3月26日を選んだ。

ウメは略終わっていたが、ソメイヨシノは都心から離れていることもあり、まだほとんど蕾の状態だった。しかし、最後の25番札所久昌寺の弁天池では満開のヤマザクラを堪能できた。

当日は肌寒く薄曇。しかし、歩き始めて青空も出て汗ばむ絶好の巡拝日和となった。

午前10時に11名の仲間が西武秩父駅に集合した。常連の吉宮君は剣道の寒稽古で痛めたアキレス腱の治りが悪く欠場。山口君も所用で急遽不参加となった。昨年で22ヶ寺の巡拝が済んだので、残るは12ヶ寺。あと2回で満願になり、来年は喜寿を祝い盛大に打ち上げ会を行なう予定だったが、途中、「秩父錦」の醸造所に立ち寄り試飲を楽しんだこともあり、今回は3ヶ寺しか廻れず。結局残る9ヶ寺を今秋と来春に分けることになった。

今回は23番札所の「松風山音楽寺」からスタート。御詠歌「音楽の御声なりけり小鹿坂の調べにかよう峰の松風」。徒歩では若干遠いこともあり駅前から3台のタクシーに分乗する。

小鹿坂峠の中腹に位置し、観音堂の庭からは秩父市街が一望できる(写真1)。明治17年農民3千人が音楽寺境内に集結し梵鐘(写真2)を乱打して市内に乱入したという(明治17年10月―11月に起きたいわゆる「秩父事件」)。

次は24番札所の「光智山法泉寺」。御詠歌「天照らす神の母祖の色かえてなおもふりぬる雪の白山」。兎に角、音楽寺からここまでが難所。まずは音楽寺からの長い下り坂を経て116段の急な階段(写真3)を上り皆へとへと。ここで既に2時近くになったので、境内で弁当を開く(写真4)ことにした。(写真5

この段階で、あと残る4ヶ寺の走破は無理なこと分かったので、今回は1ヶ寺のみにしようと皆さんすんなり合意。その理由は至極単純で25番札所までの途中に「酒づくりの森」という秩父錦の酒造所(写真6)があり、そこで試飲をしようとの提案があったため。

これ又30分以上を歩き25番札所「岩谷山久昌寺」に向かう。御詠歌「水上はいづくなるらん岩谷堂朝日もくなく夕日かがやく」。観音堂と前に広がる弁天池を背景に咲くヤマザクラは略満開の状態(写真7)で、これまでの難行苦行が瞬時に癒された。また檀家の方が面倒をみているカタクリの花も群生して可憐な花を咲かせていた。

ここからは定期的にSLが走る秩父鉄道の「浦山口駅」から秩父西部駅まで手押しボタンによる開閉式の電車に乗り、二駅でお約束の「そば膳」での宴会が始まる(写真8)。いつもの心づくしの山菜料理に舌鼓を打つ。そば膳の美人女将によれば2月15日にテレビに出演し、その後売上も好調を保っているよし。

盛り上がったところで、冒頭に述べたとおり今秋と来春の2回に分けて34ヶ寺を廻ることを決めて散会した。

以上 (文責 津田)

武甲山と秩父市街を望む

武甲山と秩父市街を望む(写真1)

困民党の決起と梵鐘

困民党の決起と梵鐘(写真2)

16段の階段

116段の階段(写真3)

お弁当の時間

お弁当の時間(写真4)

法泉寺集合写真

法泉寺集合写真(写真5)

秩父錦醸造所

秩父錦醸造所(写真6)

久昌寺弁天池

久昌寺弁天池(写真7)

そば膳にて

そば膳にて(写真8)