日時: 平成30年10月30日(火)
場所: 秩父(埼玉県)
参加者: 北村、月崎、吉宮、福島、大津、龍野、八木、齋藤、伊東、松下、濱野、山口、津田(以上13名)

今年で「秩父観音霊場34箇所巡拝の旅」企画も4年目を迎えた。昨年までは紅葉の季節である11月下旬を選んできたが、今年は12月1日に入学55周年記念大会があるため、ひと月早めて実施した。

当日は、暑くも無く寒くも無く快晴で正に絶好の巡拝日和。午前10時に初参加の八木君を含めて13名の仲間が西武秩父駅に集合した。昨年で丁度半分の17箇寺の参拝が済んだので、今回は18番札所の「神門寺」からスタート。徒歩では若干遠いこともあり駅前から4台のタクシーに分乗する。ここは国道140号線に面している。しかし天保年間に再建された観音堂の前に立つと往時の雰囲気が漂っている。

19番札所の「龍石寺」までは徒歩10分程度。途中「まんじゅうやさん」という饅頭屋に立ち寄り、酒蒸し饅頭のようにもちもちした饅頭を賞味する。参道を入ると六地蔵像が迎えてくれる。ここは最近NHKの「ぶらたもり」でも放映され、河岸段丘上に露出した大きな岩盤の上に本堂が建てられている(写真1)。

20番札所の「岩之上堂」までは刈り取りの終わった畑道を歩き、武甲山を左手に望み、秩父橋で荒川を渡り坂道を登って到着。かつて巡礼は荒川を渡し船で渡り、観音堂前の大覗岩の下にあった奥の院から石段を登って観音堂に向かったという。秩父札所の中ではもっとも古い建物といわれる観音堂は江戸初期の造営という(写真2)お庭には都合の良いことに弁当を広げるのに絶好の「四阿・あずまや」があり、若干早いが昼食にする。

21番札所の「観音寺」までは畑道に咲くコスモス、廃屋の庭にたわわになる柿木などを楽しみながら10分程度の散歩。「火除けの観音堂」の前で集合写真を撮る(写真3)。

22番札所の「童子堂」では珍しい茅葺屋根の仁王門が迎えてくれる(写真4)。観音堂は江戸中期の華麗な建築で、正面の唐戸には風神雷神の浮彫りを見ることができる(写真5)
ここでタクシーに分乗し駅に向かう。

昨年4月に完成した西武秩父駅に隣接する「祭の湯」を楽しむ(写真6)。この温泉では、露天風呂をはじめ、高濃度人工炭酸泉やシルク湯、岩盤浴などが利用できる。手拭ひとつ持参すれば700円で40度の各種温泉を存分に楽しむことができる。

温泉を出たあとは、通りを隔てた「そば膳」でお約束の宴会。今年も美人女将の手作りの料理を、「秩父錦」片手に堪能する。皆さん一日を楽しく過ごし、来年は3月20日頃、花の咲き誇る季節での再会を約して中締めとした。
(文責: 津田)