昭和38年入学会の皆さま。明けましておめでとうございます。
昨年は熊本の地震に始まり、夏から秋にかけては度重なる台風に蹂躙され、まさに「天災列島」とも形容される大変な一年でした。加えて世界的に大きな政治的・社会的な変化が相次ぎ、茫漠たる不安を招来して来ております。
「災間」という言葉があります。また大きな災害に見舞われるのではないだろうか、今はその中間に居るのではないだろうかとの思いが払拭できず、「目出度さも中くらいなり」との心境かも知れません。
この中にあって唯一我々に希望を抱かせるものは、母校の改革の推進であります。昨年の春・秋の定例会席上、その現況につきましては詳しくご説明してきておりますが、昨年初頭の「新春如水会講演会」において現蓼沼学長より示された「社会科学の使命と一橋大学の取組」の内容の一つ一つが着実に実施に移されてきております。
この改革を更に加速させて行く力の醸成こそが今我々OBに課せられた使命との意を強くしております。具体的に何をするのでしょうか。私はそれこそ 「参加」に尽きると考えます。大学・如水会により企画された種々の行事への参加。植樹会を中心とする勤労奉仕への参加。厳しい大学予算への何らかの貢献。色々考えられると思いますが、我々一人一人が関心を持って、知恵を絞り大学・如水会・OB一体となった活動を実行に移していく必要があると心底から考えます。「口よりも体を動かす」をこれからのスローガンとしてご提案申し上げる次第です。
「参加」と言えば、今年は我々のホームカミングデイ実施の年です。是非大勢の皆様の参加を期待しております。
今年は、我々昭和38年入学会の卒業50周年の年に当りますが、年度区切りの記念行事は、来年の入学55周年をもって実施することと決定しております。このことの準備の年に当り、皆さま方には何かとご協力をお願いすることとなりますが、何卒宜しくお願い致します。
最後となりましたが、皆様とご一家のこの一年の安寧とご健勝を祈念して止みません。
代表世話人 柏田洋征